地域創生を目指して

1 本道の現状と課題 
● 道立高校において、地域の小規模校を中心に教員が少ないことなどにより、大学進学等の進路希望に対応した教科・科目の開設が困難な状況がある。

● 大学進学を目指す郡部の中学校の卒業者の多くが、住み慣れた地域を離れ、都市部の高校へ進学している実態がある。  

 

 地元で学びながら、大学進学等を実現できる環境を整備する必要がある


2 設置の目的

○ 地域の小規模校は、その魅力化に取り組むことで、子どもたちの都市部への流出を止め、地元で育ち、地域に誇りと愛着をもち、ふるさとの発展に貢献していく人材を育成(地域創生の実現)していく必要がある。

 

○ 道教委では、どの地域においても、自らの可能性を最大限に伸ばしていくことのできる多様で質の高い高校教育を提供するため、遠隔授業の配信機能を集中化した配信拠点を設置し、地域の小規模校に対して、大学進学等に対応した教科・科目を計画的かつ継続的に配信する。

 
3 遠隔授業の基本的な考え方

○ 教員が少ないことなどの理由により、授業の展開(習熟度別授業や選択授業)等が困難で、生徒の大学進学等のニーズに対応することができない地域の小規模校等に対し、単位認定を目的に、生徒の大学進学等のニーズに合った教科・科目にかかる授業を遠隔配信(ライブ配信)する。

 

○ 配信する教科・科目は、各学科に共通する教科・科目(いわゆる「共通教科・科目」)とし、実技を多く伴う「保健体育」や「家庭」は、生徒の安全面を考慮するとともに、対面授業が多く課せられるなど、遠隔授業のメリットが少ないことから、当面は、配信する教科・科目としない。


○ 受信校は、習熟度別授業や選択授業などクラスを2つ以上のグループに分けて(少人数で)、遠隔授業を活用することを基本とする。