T-base News & Topics
北海道大学OECとT-baseのコンソーシアム第3回定例会を開催しました
北海道大学OEC(オープン・エデュケーション・センター)とT-baseは前年度末からコンソーシアムを構築し、月1回程度定例会を開催しています。T-baseからは先生方の実践発表を行い、北大の重田教授がアドバイザーとして参加しています。
16日に第3回の定例会では、重田教授から「遠隔授業の概要」や「音に関すること」をご講演いただきました。実践発表では千葉教諭から「遠隔授業に関する苦労と工夫」について話がありました。
【2年連続!】パナソニック教育実践研究助成決定!
本センターでは、パナソニック研究助成に2年連続応募し、助成先として認定されました。今年度は研究主題を『遠隔授業における「個別最適な学び」の確立に向けた授業改善の取り組み」~生徒が自身の潜在能力を発揮し、「夢は地元で掴み取る」ための動画教材と反転授業の実施を中心に~』と設定し、反転授業とラーニング・アナリティクスを中心に活動していきます。
T-base内で研修を行いました
4月8日(火)、遠隔授業のデモンストレーションを行いました。
研修では、教員と生徒役になり、遠隔授業で留意すべきことや生徒への資料の提示の仕方などを実際の授業形式で行いました。今回の研修を通し、生徒の学習活動のヒントを得ることができました。
着任者GWS研修を行いました。
着任者に対して、GWS(Google Workspace)研修を行いました。
主に、校務で使用するアプリの使い方の説明と体験を行いました。
令和7年度がスタートしました
T-baseでは新たに6名の先生方をお迎えし、令和7年度の業務がスタートしました。
今年度は9教科・30科目、297時間の遠隔授業配信を行います。
充実した遠隔授業の配信となるよう、日々取り組んで参ります。
遠隔授業指導力向上研修会を実施しました
3月13・14日の2日間、北海道教育庁高校教育課主催の遠隔授業指導力向上研修会を実施しました。教科別研修として遠隔授業で実際使っている教材を例にアプリケーションの活用方法を紹介しました。アプリ入門講習では、GWSなどを活用した校務や教科指導のDX化に繋がる内容を扱いました。
令和6年度T-base遠隔授業実践レポート集
令和6年度T-base遠隔授業実践レポート集をアップしました。
以下のQRコードよりアクセスいただくか、各種公開資料よりダウンロードしてください。
配信ブース増設
T-baseでは増加する配信希望に対応するため、配信ブースを1基増設しました。次年度からは家庭科の授業配信が始まります。教科の特性を考慮しつつ、センターが蓄積してきたノウハウを取り入れながらよりよい遠隔授業になるよう研究を進めていきます。
反転授業の特徴と設計に関する研修(パナソニック教育財団)
T-baseではパナソニック教育財団の実践研究助成を受けています。その取組みの中で今回は中央大学の渋川特任助教授に反転授業についての講演を行いました。講演では反転学習の概要と教育効果、授業設計のポイントの説明がありました。
宮城県から4日間の研修を受け入れました
宮城県から視察研修として数学科の教諭を受け入れました。配信機材と授業の様子を視察し、最終日にはセンター職員を生徒役とした遠隔授業を50分行いました。4日間を通して教科内はもちろんのこと教科外の先生からのご意見もらえるのは大変貴重で勉強になりました。また授業の準備や画面越しでの実施は対面授業とは気にかける点が異なると感想を述べていました。
北海道大学オープンエデュケーションセンターとT-baseコンソーシアム
T-baseでは遠隔授業の在り方や成果、効果的な授業手法についての検証を目的として北海道大学オープンエデュケーションセンターと月1回の定期交流を実施することになりました。大学院生も参加し、1回目はT-baseの概要と取り組みを説明が行われました。次回は3月17日(月)に実施を予定しています。
外部講師との協働授業の実施:寿都高校1年生「英語コミュニケーションⅠ」
教科書単元(Why do people tell each other stories?「なぜ人は話を伝えるのか。」)の「授業導入」として、海外留学の経験がある日本人ゲストに参加していただき、遠隔授業を実施しました。ゲストからは「フィンランドでの留学体験」を基にしたプレゼンを、英語で行っていただきました。その後、生徒達からの英語での質問タイムを設け、答えていただきました。生徒達はディクテーションしながら「コミュニケーションを恐れずに行う流暢な英語を話すゲスト」から、多くのことを学びました。今後、外国人ゲストやALTとの授業を一層積極的に行えるよう、今回の活動を活かしていきます。
【コミュニケーションをする上でのアドバイス】
【「プレゼン中に」生徒の意見をまとめるために使ったアプリ(Padlet)】
【T-baseで使用した端末(neat frame)】 【左:T-base授業者 右:ゲスト】
【プレゼンスライドの一部】
「社会とつながる」場面設定と言語活動:月形高校3年生「英語コミュニケーションⅢ」
教科書単元(What are the rewards and challenges of living in a different culture?「外国に住む際の良い面と大変な面」)の学習活動の一環で、北海道の道路標識についてのプレゼンテーションを、フィリピン出身のALTに対して英語で実施しました。
北海道ではインバウンドの増加に伴い外国人による交通事故が少しずつ増えているようです。その原因の一つが、海外と日本との道路標識の違いと言われています。「海外の方に日本の道路標識をどのように、分かりやすく説明するのか」という場面を設定しました。
プレゼン前の授業で、オーストラリアの道路標識の日本との差異や共通点を学んだ後に、北海道ならではの道路標識(野生動物関連、ホワイトアウトによる衝突事故防止等)を日頃の授業で学んだ知識・表現を活かしながらALTに向け発表することができました。
発表後はALTから追加の質問を英語で行い、生徒同士協力しながら回答しました。生徒達は「日本では当たり前なことを、外国人に細かく伝えなければコミュニケーションが成立しない」こと、また、「話す内容に関する背景の知識が更に必要である」ということも知ることができました。
今回体験したことを今後の授業につなげながら、「場面設定を明確にした言語活動」を継続していきます。
【月形高校授業実施教室からの写真】
【T-base配信場所(ボックス)から映した写真】
※モニターからは左右が反転して見えます。
知識構成型ジグソー法研修会(実践編)を実施しました
研究グループを主体としたジグソー研修(実践編)を実施しました。
最初に千葉教諭から前回より具体的な資料の作り方、考え方を学びました。次に佐藤(崇)教諭からDOUBLE-DOUBLEの実践についての報告がありました。
最後にワークショップとして、文系教科と理系教科に分かれ意見交換を行いました。今後はジグソー法をはじめ協調学習を柱とし、教科の枠を超えた授業作りと実践を行っていきます。
知識構成型ジグソー法研修会を実施しました
T-baseで最も若手の教員である千葉教諭を特別講師とし知識構成型ジグソー法の研修会を実施しました。千葉教諭は日本史探究の授業でジグソー法を実践しています。研修の前半は理論編として、ジグソー法をはじめとした協調学習について学びました。後半は実際にジグソー法を先生方に体験してもらいました。
研修に参加された先生方からは、「実際にジグソー法にチャレンジしたい」、「自分の授業を見直すきっかけになった」などの声がありました。
後期は「協調学習をやってみよう」を柱に、研究グループ中心として有志のジグソー会を結成し、実践編を学んでいきたいと思います。
数学Ⅰ【double-doubleの授業実践】
知識構成型ジグソー法の派生型であるdouble-doubleで授業実践を行いました。ジグソー法は基本的に3つに分かれエキスパ-ト活動を行いますが、double-doubleは2人1組のペアを基本に構成します。ジグソー活動では違うペアで思考を深めていきます。
今回は、2次関数のグラフが値の変化でどう変わるかを話し合いました。生徒7名の実践でしたが、人数が多くても他教科でもジグソー法より手軽に実践できる授業手法として可能性を感じました。
第2回テーマ別研修を実施しました
研究グループが主体となり、第2回の校内研修を行いました。第1回と同様のグループで事前に授業公開を行い、FigJamを使って、質問事項や疑問点を柱として話し合いました。参加された先生方のリフレクションでは、「授業の見直しと改善」として既存のものの見直しや新たな手法の取り入れ、「協働的な学び」として生徒の交流の促進などが挙げられました。
今年度の3つのテーマ「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」「問いを立てる探究的な学び」「新たな遠隔授業の構築」を一体的に充実させるための1つの方策として、次回の研修では「知識構成型ジグソー法」を先生方と学んでいきたいと考えています。
古典探究(合同授業)の授業公開
今年度、国語科の一部の授業では2校合同授業で実施しています。単独配信の授業と違い、音声面や授業展開を日々考えながら授業実践をしています。
今回は平取高校4名と夕張高校5名の古典探究の合同授業を公開しました。夕張高校では総務副大臣の来校視察があり、配信授業を見学されました。個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けて、個人作業から協働作業への展開や生徒の自主的に問題に取り組めるようレベル別の設定をするという実践を行いました。生徒は私の予想以上に積極的に活動してくれました。今後は学校間の生徒交流ができるよう、授業展開を考えていきます。
数学Ⅰ(知識構成型ジグソー法)の授業公開
今年度、パナソニック教育財団からの助成を受け、授業実践を行っています。研究課題として「遠隔授業における生徒の問いを引き出す協働的な授業モデルの構築とクラウドを活用した個に応じた指導の実践~課題先進地域北海道のT-baseにおける遠隔授業の変革~」を掲げ、有志メンバーを募り、合同授業部会と多人数部会に分かれ活動しています。
合同授業部会では、音声に関する課題が多く、ハウリングや生徒の声が聞き取れないことが多くあります。そのため、イヤホンマイクを用いて音声問題を解決することで、協働的な学びが行えると仮説を立て、授業モデルの構築を目指しています。
今回は寿都高校7名と本別高校7名の数学Ⅰの合同授業で知識構成型ジグソー法を用いて、学校間の生徒交流ができるよう4つのグループそれぞれにGoogle Meetを立ち上げ、生徒のやり取りを見取る実践を行いました。一部、音声が途切れたり、通信不良が起きてしてしまうこともありましたが、概ね順調に生徒たちは協働的に取り組んでいました。
▲授業中の機材と教員が見ている画面(配信側の画面は反転します)
数学Ⅰの授業公開
今年度の研究テーマでもある「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」グループの授業公開を行いました。遠隔授業における協働的な学びと生徒の見取り、学力差がある集団においての個に応じた指導など様々課題があり、授業公開を通して教員側で課題を共有しました。
日本史探究におけるクロマキー合成を利用したVR教材の活用
日本史探究の授業では、クロマキー合成を用い、世界遺産に登録された北海道・北東北縄文遺跡群のVR(3D)資料に教員が入り込むという形態の授業を行いました。普段なかなか身近に感じることが難しい遠隔授業だからこそ、クロマキー合成とVR教材の組み合わせでより生徒に臨場感を感じてもらいながら、授業を実施することに意味があるのではないかと考えています。
※使用した教材のサイトは以下の通りです。
https://www.dokyoi.pref.hokkaido.lg.jp/hk/bnh/147722.html
「地域連携校等合同説明会」で説明及び授業体験を行いました。
6月22日(土)、札幌市白石区民センターにおいて道教委主催の「地域連携校等合同説明会」が行われました。T-baseは遠隔授業に関する概要の説明と、遠隔授業の体験活動を行いました。
前半は佐藤次長より、遠隔授業の基本的な考え方や、配信している科目及び単位数などについて説明がありました。後半は、山本教諭により、実際の授業で使用しているスライドを用いて外国語科(英語)の遠隔授業のデモンストレーションを行い、「日本の文化」について英語で考える学習活動を体験していただきました。
参加された皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございました。
▲概要説明の様子
R5遠隔授業実践レポート集
R5遠隔授業実践レポート集を公開しました。
各種公開資料よりダウンロードできます。
テーマ別研修会
研究グループが主体となり、校内研修を行いました。今年度はT-baseの研究テーマとして、A:個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実、B:問を立てる探究的な学び、C:新しい遠隔授業の構築の3本を柱として研究しています。事前に希望するテーマを1つ選択し、各テーマに分かれ、3~4人6班でFigJamを用いてKPT法で議論しました。
研修後、参加者から「他教科の実践が新鮮だった」、「改めて遠隔授業の在り方を考える機会になった」など前向きな意見が多く挙がりました。今回の研修での結果を全体で共有し、各自で実践を行い、7月の第2回研修会では実践報告を行う予定です。
理科(科学と人間生活)でOneNoteを使用した生徒のモニタリング確認
理科ではこれまで使っていたアプリの仕様変更があったため、タイプ入力やペン入力ができるMicrosoft365のOneNoteを用いての教材提示とポートフォリオの作成を試みました。30人前後のクラスの授業では、生徒が使う端末やOSが異なることがあります。また共同学習とは別に、生徒個人の進捗や到達度を見取ることも必要になってきます。今回はMicrosoft365を使用することで、生徒個人の作業をモニタリングすることができるかどうか検証しました。
T-baseでは都度、授業公開を行い、機材やアプリケーションの効果的な使い方や課題点などを職員で共有しています。